第41回 新しい憲法をつくる国民大会 平成22年5月3日 四谷区民ホール

  
大会プログラム
開   会 午後1時 司会 重田典子
(大会実行委員長・当団体理事・事務局長)
国歌斉唱 (1回)
開会の辞 「皆さん、日本国建て直しへ立ち上がりましょう!」
 堀 渉(国民会議理事長)
会長挨拶 「憲法改正は、与党・野党を超えた国家的課題!」
 清原淳平(国民会議会長代行) 
来賓講話 「現行憲法下での天皇の地位、改正すべき問題点!」 
 竹田恒泰先生(旧皇族竹田宮家御出身、慶大大学院講師)

「国民主権と外国人参政権の憲法上の問題点!」
 高乗正臣先生(平成国際大学大学院教授、憲法学会理事長)

「憲法改正への今後の進め方!」
 平沢勝栄先生(衆議院議員、元外務委員長・内閣府副大臣)

「国民みずからの手で新時代に相応しい憲法をつくろう!」
 中川雅治先生(参議院議員・東京都選出、前文教科学委員長)

「憲法は私たちのもの!」
 小野次郎先生(前衆議院議員、「みんなの党」を代表して)

「責任ある国家を目指す!」
 秋元司先生(参議院議員・比例区、元防衛政務官)

大会決議  町田高(大会実行委員・当団体評議員)
閉会の辞  小林正(当団体理事・元参議院議員)

※肩書は、平成22年5月3日時点による。


大会風景


大会全景

 今年の国民大会は、昨年に総選挙で政権交代があり、改憲への機運も後退したと報道され、また、本年の大会当日は、大連休のど真ん中に当たり、大会の参加数が心配された。
 しかし、旧皇族の竹田恒泰先生、憲法学会理事長、有力なる国家議員4名の 講演もあり、会場はほぼ満席となり、盛況な国民大会となった。  その様子は、下記をごらんいただきたい。

清原会長代行

清原淳平会長代行
(岸信介元総理よりその創立にかかる4団体の執行役員を依嘱された)
政権交代があり、新政党も出現したが、憲法改正、経済再建、安全保障、教育刷新などの国家的課題は、各党派とも、政争の具にすることなく、超党派にて、取り組んでほしい、と力説した。


竹田恒泰先生

竹田恒泰先生講話
(旧皇族竹田宮家御出身、慶大大学院講師)
古来、天皇は国民の幸せを祈り、国民は天皇をお慕いしてきた「わが国のあり方」を解説された。戦後、学校現場で、天皇主権から国民主権へ変わったなどと教えている。しかし、日本では、西欧の王国と異なり、天皇と国民が対立したことはない。戦前も立憲主義に立ち議会で選ばれた首相が政治を行った。戦後の国民主権も、天皇と国民の絆の上に成立している、と解すべきだ。


高乗正臣先生

高乗正臣先生来賓講話
(憲法学会理事長、平成国際大学大学院教授)
5月18日から施行される「国民投票法」が与党より、国会で論議もできないことは嘆かわしい。また、与党は「外国人参政権」法案を通そうとしているが、それは日本人のための「国民主権」に反し、認めるべきでない。


平沢勝栄先生

平沢勝栄先生講話
(衆議院議員・党総務副会長、元内閣府副大臣・外務委員長)
民主党はマニフェストで「自由闊達な憲法論議をやる」としながら、この3年、何ら行動を起こさない。そして、外国人に参政権を与えるとか、夫婦別姓を進めるとか、おかしなことばかりやる。基本に立ち返るべきだ。


中川雅治先生

中川雅治先生講話
(参議院議員・参議院議員・東京都選出・自民党憲法改正推進本部副会長、前文教科学委員長)
熱心な憲法改正論者であるだけに、占領下で作られた経緯から今日までの経過を説明され、民主党も、改憲論議は国会議員の責務と自覚されたい。


小野次郎先生

小野次郎先生講話
(前衆議院議員・「みんなの党」を代表して。
民主党は、国会で決めた憲法改正論議に応じず、内部の護憲論者に引きずられている。憲法は国民のためのものであり、自由主義の原理に立てば、時代に応じて見直すことは、自明の理である。



秋元司先生

秋元司先生講話
(参議院議員・比例区、元防衛政務官)
民主党が憲法論議に応じないのは、国会の不作為となる。自民党は、時代に則して財政健全化規定を入れようとか、二院制か一院制か、憲法裁判所を設けるべきだとか、いろいろ検討している。民主党は論議に応ずべきだ。


町田高評議員

町田高評議員
(当国民会議・評議員)
大会決議の朗読は、毎年、当団体の会員ないし友好団体の方の中から選ばれる。今年は町田高評議員が選ばれ、歯切れよく高らかに読み上げた。



参加者

大会決議に拍手する参加者
大会決議の朗読は、大会が開会し、8名の登壇発言者の挨拶や講話のあとになるので、開会後2時間半ほど経過した時間帯となるが、ご覧のように、満場の拍手をもって、採択された。
下記に掲げた大会決議をお読みいただき、賛同いただければ、ぜひご入会を!


朝打合

当日朝10時からの実行委員会、こうした同志の方々の裏方のご苦労によって、成り立っている。









大会決議



大 会 決 議


一、我々は、今の日本が、学力、技術力、経済力とも、近隣諸国に追い抜かれつつあ
  る現実を直視し、日本を本格的に再生させるには、六十余年、一度も改正してい
  ない現行憲法を、見直す作業が必要である、との信念のもと、活動を行う。

一、わが国の政・財・官・学・民は、「失われた二〇年」と言われるわが国の実態を認
  識し、この国と国民を救うため、衆知を集める必要があり、そのためにも、国家構
  造の各分野について規定する現行憲法の、見直しに取り組むよう求める。

一、国を指導すべき政治は、いま、国民の期待に反し、与野党ともに混迷している。
  また、新しい政党もいくつか出現したが、こうした各政党とも、こと、憲法改正・経済
  再建・安全保障・教育刷新といった国家的課題には、党利党略に走ることなく、
  大局的見地に立って協力するよう、ここに要請する。

一、新聞・テレビ・雑誌など報道においても、わが国が、こうした国家的危機に直面し
  ていることを理解し、この事態をいかに阻止し改革するか、国民に問いかけ、国民
  が気力・活力を奮起するための手段として、憲法のどこを改めるか、国民に対し
  問題を提起するよう、働きかけていただきたく、ここに、要請する。

 右、決議する。
    平成22年5月3日

第41回 新しい憲法をつくる国民大会
(=自主憲法制定国民大会)

※原文は縦書きだが、ここは横書きとした。